i-Redesign株式会社 代表取締役 キャリアコンサルタント
齊木ひろみ(さいき ひろみ) さん
齊木さんは3年前に独立し、今年の1月にキャリア形成支援と動画制作を手がける会社を創業されました。その経緯を伺いました。
創業のきっかけを教えてください
代は出版業界で編集者として、30代からはITメーカーで製品企画やPR、人事(採用や育成)などに携わり、ずっと「人」と「伝えること」に関わってきました。仕事を続けるうちに「働く人をもっと深く支援したい」と考えるようになり独立。今年、キャリアコンサルタントの資格取得を機に法人化しました。今は武蔵野を拠点に、企業内でのキャリア面談や研修、人事評価制度の運用支援、個人のキャリア相談などを行っています。また、社員教育や採用、理念の共有など、言葉だけでは伝えにくい想いや価値を「見える形」にする動画制作を中心としたPRや社内広報のお手伝いもさせていただいております。一人では手が届かない部分もあるため、デザイナーやカメラマン、専門家の方々とチームで連携しながらお手伝いすることも多々あります。独立前からi-officeに関わってきたこともあり、地域でのつながりやネットワークがあることは私の強みのひとつだと思っています(ご縁に感謝です!)。
なぜキャリアコンサルタントに?
子どもたちがまだ小さかった頃、子育てと仕事の両立に悩むことも多く、あの頃もし誰かに話して整理できていたら、もう少し気持ちが楽だったかもしれない……と、今でも思い出すと胸が痛くなることがあります。そんな思いを抱える人を支えたい――それが、私の原点かもしれません。キャリアコンサルタントは、答えを出す人ではなく、一緒に考えながら前に進む“伴走者”です。対話を通じ、ご自身の能力や適性、興味・関心といった自己理解を深めることで、大切にしたい価値観や仕事への想い、働き方など――「ありたい自分」や新たな可能性に気づいていただきます。ご支援のあと、相談者の方に前向きな変化が見えたときは、本当にこの仕事を選んでよかったと思います。
企業領域でのキャリアコンサルティングでは、キャリアコンサルタントが社員さんと年1~2回の個別面談を行い、仕事の現状や将来の希望を整理しながら、上司面談では拾いづらい“本音”や小さなサインを受けとめます。また「セルフ・キャリアドック」は、企業の人材育成方針に基づき、キャリア面談や研修を定期的に実施する仕組みです。入社時・昇進時・育休復職時など、節目ごとに面談を行うことで、職場定着の促進や働く意義の再認識、課題の「見える化」などにもつながります。小さな会社でも導入しやすく、経営者と社員の双方にメリットがありますので、“人が辞めない組織づくり”の第一歩として、ぜひ取り入れてほしい仕組みです!
これからやりたいことはありますか?
もう少し余裕ができたら、女性のキャリア支援やシニアのセカンドキャリア支援にも力を入れていきたいと思っています。仕事と家庭の両立や、定年後のキャリアを考える方々が、安心して話せる場所として、いつか市内のどこかに“キャリアの居場所”をつくれたら――そんな思いを持っています。また、キャリアコンサルタントとして同じ志を持つ仲間たちと、学び合いながらキャリア支援の輪を広げていきたいとも考えています。お互いの得意なことを持ち寄って、無理なく、楽しく。そんな関わりができたら嬉しいです。
|


i-Redesign株式会社









