株式会社 両国百香堂
堀田 周江(ほった すみこ)さん
オリジナルハーブティー 和のアロマの販売及び講座開催 https://hyakkoudou.com/
和と洋の融合がコンセプト
事業内容は、薬剤師が処方する和と洋の融合をコンセプトにした、オリジナルブレンドのハーブティー、和のアロマの販売及び各種ハーブティー講座の開催、各企業様のイベント対応等です。(一社)日本ティーコンシェルジュ協会錦糸町校を運営し、協会認定講座の開催もしています。
講座開催先は、カルチャースクールでの講座の他に、生命保険会社、住宅メーカー、飲料メーカ様の顧客イベントなどがあります。薬剤師としてセルフメディケーションの観点から、調剤薬局など医療関係機関でも行っています。
ストレスに押しつぶされそうな時に飲んだハーブティーの香り
現在も経営していますが、17年前に、4代目として家業の伝導機用品卸しの会社を経営難の状態で継ぎ、仕入先などの厳しい対応が続く中、ストレスに押しつぶされそうな時に、「もう逃げ出してしまいたい!」と思った仕入先からの帰り道で何気なく飲んだハーブティー(今思うとカモミールティー)の香りで一瞬心が休まり、会社に帰れました。その経験と、薬剤師の資格も有ったため、「いつかはハーブティーを学んで心の癒しの大切さを伝えたい!」と思いました。
4年前に、(一社)日本ティーコンシェルジュ協会に出逢い、協会認定資格のティーコンシェルジュ1級をとり認定講師になり、認定校である錦糸町校を開きました。
個人事業主として活動していましたが、その後、法人としての起業への意欲と共に、起業に向けての学びの重要性を感じ、地元墨田区の「ゼロから始めるすみだ起業・新規事業ゼミ」に参加し、以前から親交のあった中小企業診断士の方に「東京中小企業振興公社専門家派遣事業」を利用して指導を受け、機会のある時にオーガニック製品や飲料関係の展示会へ行き、情報収集していました。会社ロゴ等のデザインなども知り合いのデザイナーさんと相談していきました。
ブレンドコンテストチャンピオンシップで優勝
(一社)日本ティーコンシェルジュ協会の2017年ブレンドコンテストチャンピオンシップで優勝したことで、香りを大切にした、自分の想いを込めたオリジナルブレンドハーブティーの販売をしたい、心を癒すオリジナルの講座を行いたいという想いを持つようになりました。
また、〈自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする〉というセルフメディケーションの補助的部分を、オーガニックの植物由来飲料を世の中に広める事で担いたいとの想いが強くなり起業への決心をしました。
法人化を決意したのは、企業様への講座の提案、販売店様へのオリジナルブレンドティーの提案、各展示会への出店の折に、法人化した方が通りやすいという事があり、昨年の7月に(株)両国百香堂を設立しました。
薬剤師がブレンドするオリジナルハーブティー
薬剤師が処方するオリジナルブレンドハーブティーという切り口が、お客様に安心感を与えます。また、使用するハーブは、オーガニックの高品質なハーブを協会の関連会社から仕入れることが出来ます。
(一社)日本ティーコンシェルジュ協会1級認定講師・錦糸町校校長として各ターゲットに向け、認定講座以外にも、オリジナル講座を開催できます。
確かなブレンド力で作る、香りを重視した、お客様の心身に寄り添うオリジナルブレンドハーブティーを提供できます。
17年の経営体験から、企業様向けに、メンタルヘルスの重要性、ハーブティーに学ぶ組織調和力等の講座も開催できます。
私の講座は、知識を教えながらも、心を整える癒しの空間にしたいとの想いから、笑いがいっぱいの楽しい講座です。
「起業しよう!」と決めた時の想いに立ち返る
新たに事業を始め、様々なアプローチをしていく中で、家業の伝導機用品卸し会社の仕事との時間のやりくりが難しいと感じる事が多くなってきました。タスク管理の重要性はわかっていても、なかなかうまく進められない事に対するもどかしさも感じます。他に収入がある事で、「売り上げに対する厳しさが欠けている!」そんな思いもかかえながら、立ち止まりそうになる時もあります。そんな時は、「起業しよう!」と決めた時の想いに立ち返り、とにかく、ひとつひとつと進めています。
起業をした事で良かった事は、様々な挑戦が出来ている事です。小規模事業持続化補助金に挑戦し、採択された事も自信になりました。現在、墨田区の地域ブランド戦略の一つ《すみだモダン》に、新商品で挑戦しています。
また、起業して出会ったご縁で、(株)マネジメントブレーン様、武蔵野創業塾といった他の地域との繋がりができ、新たに学ぶことで気づきをいただく事ができました。マルシェ出店も楽しいです。そして、お客様や生徒さんの笑顔を見る事が何よりの幸せです。
起業を志す方へのアドバイス
自分の強みは何なのかを自分自身でしっかりわかる
事、そして、なぜ「起業したい」と思ったか、その想いの熱さを大切にしてほしいと思います。
まずはコストをかけない、ターゲットを絞る等々、一人で考えずに、地元の起業塾や、交流会、中小企業振興会等、様々な情報や様々な方と出会える場所に積極的に出かけていってほしいです。そこに、学ぶべき事、必要な出会い、未来へ続く出会いが待っている可能性があります。
アドバイザーからの一言「薬剤師」、「オリジナルブレンドハーブティー」、これらを掛け合わせることで、差別化できる強みとなっています。 中小企業診断士・マーケティング塾代表講師 姫野 裕基 |