三鷹の森法律事務所
薦田 知浩(こもだ ともひろ)さん
弁護士として生活に根ざした分野に注力
弁護士をしております。弁護士の業務は幅広いですが、相続(遺言作成、遺産分割協議書作成、遺留分、紛争解決)男女問題(離婚、財産分与、養育費、不貞の慰謝料請求)、不動産(賃貸トラブル、駐車場明渡、漏水トラブル)など、生活に根ざした分野に注力しております。
仕事に打ち込みながら勤務先の経営者を観察
弁護士登録をして1年目から独立を意識していました。とはいえ1年目は右も左もわからない状態です。まずは独立開業のための本を読み、独立後にどのようなスキルが必要となるのかを把握しました。その上で、目の前の仕事に打ち込みました。勤務時代は、終電ないしは終電後のタクシー帰りとなることが日常的でした。クライアント対応、事件の相手方対応、裁判所対応、集客方法、事務所内マネジメントについて、勤務先の経営者を観察し、盗むようにしていました。
直接的にクライアントの力になりたい、という想い
独立したいという気持ちは弁護士になった頃からありました。とはいえ、その気持ちは漠然としたもので、内からこみ上げてくる熱があるものではありませんでした。日々の仕事をしていると、自分の内側から「こうした方がより良いのではないか」と思うことが段々と出てくるようになりました。自分の内側から、もっと直接的にクライアントの力になりたい、という想いがこみ上げてくるようになりました。また、独立に伴うリスク、家族との過ごし方(時間の使い方)、経済的自由の獲得など将来を見据えた際には早めに独立した方が良いと思いました。熱意と現実的な状況が揃ったので独立しました。
クライアントの話をじっくり聞くための時間を確保
私は、「不幸の総和を減らし、幸せの総和を増やす」 という理念があります。弁護士は、どちらかというと人生右肩下がりの方やトラブルに巻き込まれてしまった方からの相談を受けることが多いです。私が関わることでクライアントの人生の波が右肩下がりから右肩上がりに方向転換できるよう尽力しています。そのために、お一人おひとりの話をじっくり聞くことを心がけています。また、しっかりとお一人おひとりのために時間を確保できるようにするため、受任する件数に限度を設けています。
理念の現実化が次へのエネルギーに
起業してよかったことは、直接的にクライアントの力になれていることを実感できる点です。私の理念である「不幸の総和を減らし、幸せの総和を増やす」を現実化できていると感じることができ、それが次へのエネルギーとなっています。もちろん辛いと思う時もありますが、やらされ仕事ではなく、自分のやりたい仕事をやっているので、精神的負担は軽くなった点も良かったことだと思います。一方、毎月売り上げが立つのか不安になることは独立して生じた悩みです(もっとも、現在は軌道に乗っているのでそこまで不安ではありません)。
起業を志す方へのアドバイス
ご自身の理念が何なのか、どのようなこと実現をしたいのかお考えいただきたいと思います。自分の内側から込み上げてくるものがあれば、これから直面することになる多くの困難は乗り越えられると思います。
アドバイザーからの一言友人の紹介で2年前にお会いしてから、武蔵野商工会議所の士業研究会を紹介したり、NPO法人MB経営者クラブの士業ネットに登録したりと武蔵野の人脈を紹介することが出来ました。後はその出会ったご縁をどう活かすかですね。弁護士に依頼すると言う事は、ゼロよりマイナスになって会う方が多いかと思います。マイナスをゼロにし、さらにプラスの人生に導いていける弁護士はそうは多くないでしょう。是非「幸せの総和を増やす」と言う理念のもと頑張って下さい。 株式会社マネジメントブレーン代表取締役 会長 静間 俊和 |