パーソナルベスト株式会社 代表取締役
東 隆志(あずま たかし) さん
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『創業事例集2019年』に創業者としてコラムを寄稿してくださった東さん。不動産賃貸・管理と中小企業診断士として経営コンサルティングのお仕事をされながら、今年、念願のコワーキングスペースを吉祥寺の中道通りに開設されました。
コワーキングスペースの構想を持たれたのはいつごろからですか?
2018年に父親から不動産業の仕事を引き継いだんですが、ただ引き継ぐのではなく、父親とは違うことをやってみたかったんです。自分の強みである中小企業診断士やコーチングの仲間のネットワークを使って何かできないかと考えた時に、コワーキングスペースをやったら面白いんじゃないかと思いました。自分の仲間たちがそこで活躍してくれたり、イベントをやって盛り上げたり、新しい人たちがどんどん集まってくるような、そんな場所ができたらいいなと思ったんです。
新規事業を始めるにあたり、どんなことに苦労されましたか?
2018年ごろは、「親の仕事を継ぐだけじゃなくて、自分でも何かできるんだ」っていう証明をしたくて、資格を取ったりスキルを身につけようとしていました。でも、いざ何かやろうと思ったらすごく不安で、なかなか前に進めませんでした。転機となったのは、自分が本当は何を望んでいるのかにやっと気付いたからです。一人で頑張るのではなく、みんなでひとつのものを創りたいんだということに気付いたことがエネルギーになりました。
気持ちが変わったのは何かきっかけがあったんですか?
コーチングの勉強の一環で、自分の人生を振り返ってみるということをしました。以前は「人にどう評価されているか」を気にしていたんですが、振り返ってみると、自分が高校生のころにラグビーをやっていて、みんなでひとつの目標に向かって練習したり試合に臨んだ時に、すごく喜びを感じることができたことを思い出しました。それが気持ちが変わったきっかけです。今は「人にどう評価されているか」ではなく、「自分が好きなことをやっていこう」という気持ちです。コワーキングスペースも自分一人じゃなくて、みんなで意見を出し合って作っています。
このコワーキングスペースが今後どうなっていくのがいいでしょうか?
「希望に満ちた人が繋がりあい、ミラクルウェーブを巻き起こし、活力ある地域社会を創っています」というのが私たちのビジョンなんですが、ここで仲間が集まって新しいことができたり、みんなが繋がることで予想を超える結果が生まれたり、このスペースからいろいろ広がっていくような、そんな存在になれればいいなと思っています。創業する方には勇気を持って一歩踏み出して欲しい。私のメンターの言葉ですが「失敗はない、フィードバックがあるだけである」という言葉を贈らせていただきます。
(取材:いなだゆかり)
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